拝殿と本殿
参道の正面に拝殿、その奥に本殿があります。本殿は正面に五つの柱間をもつ「五間社流造」で、建築様式から17世紀末ごろの建立と考えられ、木彫の装飾が見どころ。2011年に大阪府の有形文化財に指定されました。普段は拝殿から参拝します。
IZANAGI SHRINE · YAMADA-HIGASHI, SUITA
住宅地の木立に包まれた、延喜式にも名が載る古社。府指定文化財の本殿と、乗り子を乗せて町を巡る「太鼓神輿」の秋祭りで知られています。
AI生成のイメージ(2008・2013年の写真をもとに動きを加えたもの)
伊射奈岐神社は大阪府吹田市山田東2-3-1にある神社で、主祭神は伊射奈美之命(イザナミノミコト)。927年完成の『延喜式』神名帳に載る式内社で、現在の本殿は17世紀末ごろの建立と推定され、2011年に大阪府の有形文化財に指定されました。秋祭り(10月・スポーツの日の前日)の太鼓神輿が有名です。阪急・大阪モノレール山田駅などから阪急バスで「山田宮の前」下車すぐ。境内は自由に参拝できます。
01 — HIGHLIGHTS
参道の正面に拝殿、その奥に本殿があります。本殿は正面に五つの柱間をもつ「五間社流造」で、建築様式から17世紀末ごろの建立と考えられ、木彫の装飾が見どころ。2011年に大阪府の有形文化財に指定されました。普段は拝殿から参拝します。
主祭神は伊射奈美之命(イザナミノミコト)。社名の「伊射奈岐」とは別の神名で、地元では「姫宮」「五社宮」とも呼ばれてきました。相殿に天児屋根命・天手力男命・天忍熊根命・蛭子命を祭ります。
稲荷社・弁財天・天満宮・八王子社・八幡宮の末社が点在します。朱の鳥居が続く稲荷社など、小さな社をめぐるのも楽しみのひとつです。
11月下旬から12月初めは、社殿の屋根にかかる紅葉と、参道の銀杏の黄葉が見ごろ。万博記念公園の紅葉(日本庭園)と同じ時期なので、あわせて回るのがおすすめです。
神社の説明によると、入口の狛犬は中国・大連の金州城の屋根飾りを模して作られ奉納されたもの。一般的な狛犬と見比べてみてください。
入口の石の標柱は江戸時代に古い神社の所在を示そうとして建てられたもので、佐井寺の同名神社の標石とともに2009年に吹田市の有形文化財に指定されています。
02 — HISTORY
この神社の歴史には「言い伝え」と「古い記録」の両方があります。ここでは区別して紹介します。
神社の由緒は創建を5世紀・雄略天皇の時代に結び付け、伊勢との関係を伝えます。これは伝承で、創建年を裏付ける同時代の史料とは別のものです。
小川谷から高庭山(現在地付近)へ移ったという言い伝えが地名辞典に紹介されています。確定した年ではありません。
伊射奈岐神の神階が上がったことが記録されています。古代の公的な祭祀に位置づけられていた手がかりです。
摂津国島下郡に「伊射奈岐神社二座」と記載。古代から知られた式内社です。ただし今の建物がその時代から残るという意味ではありません。
現在の本殿は建築様式からこの時期の建立と推定されています(五間社流造)。
古社を調べて所在地を示す動きのなかで、山田と佐井寺の両社に社号標石が建てられました。
社号標石が吹田市指定(2009年2月)、本殿が大阪府指定(2011年1月)の有形文化財になりました。
2018年の大阪府北部地震で損傷した入口の鳥居が、2019年に建て替えられました。古い写真の鳥居は現在の姿と異なります。
吹田市にはもう一つ、佐井寺にも伊射奈岐神社があります。山田東の社が伊射奈美之命を主祭神とするのに対し、佐井寺の社は伊射奈岐命を祭り「奥宮」とも呼ばれます。二社は『延喜式』の「二座」と関係づけて説明されますが、古代の二座を今の二つの境内にそのまま当てはめるには慎重さが必要とされています。両社は直線で約1.7kmの距離です。
03 — FESTIVALS
秋祭りの「太鼓神輿」が最大の行事。乗り子を乗せた太鼓が町を巡り、境内の神木に太鼓を当てて回す「木あたり」の神事が行われます(神社公式による。吹田市の無形文化財)。起源を確定できる史料は乏しく、開始年代は分かっていません。
| 月次祭 | 毎月1日 |
|---|---|
| 元旦祭 | 1月1日 |
| 戎祭(宵戎・本戎・残り福) | 1月9日〜11日 |
| 春祭 | 5月10日 |
| 秋祭・太鼓神輿巡幸 | 10月・スポーツの日の前日 → 2027/10/10 |
| 七五三詣り | 11月 |
| 大祓式・除夜祭 | 12月31日 |
日程の規則は神社公式の年間行事ページによるものです。各年の実施・開始時刻・巡行経路はその年の告知で確認してください。

04 — HOW TO VISIT
鳥居は神域の入口。くぐる前に軽く一礼し、参道の中央を避けて歩きます。
手水舎があれば、左手→右手→口(左手に受けた水で)→柄杓の柄の順に清めます。
お賽銭を入れ、鈴があれば鳴らし、深く2回おじぎ→2回拍手→願いごと→最後に1回おじぎ。
境内の撮影は一般に可能ですが、社殿の内部や祭典中は控えめに。住宅地の中の神社なので、静かに参拝しましょう。
05 — ACCESS
| 住所 | 〒565-0821 大阪府吹田市山田東2-3-1 |
|---|---|
| 電車+バス | 阪急千里線「山田」「南千里」、大阪モノレール「山田」、北大阪急行「桃山台」「千里中央」から阪急バス(吹田行・岸辺行・JR茨木行)で「山田宮の前」または「新小川」下車すぐ |
| タクシー | 各駅から約10分(神社公式) |
| 車 | 正月三が日は周辺が大変混雑するため公共交通がすすめられています。駐車場の案内は公式に確認を |
| 電話 | 06-6877-5921(受付 9:00–16:30) |
徒歩での所要時間は公式に記載がないため、3Dマップで駅からの道のりを確認してください。
06 — PHOTOS
写真は2006〜2013年撮影の資料写真(Wikimedia Commons)です。入口の鳥居は2019年に建て替えられているため、現在の姿とは異なります。









FAQ
主祭神は伊射奈美之命(イザナミノミコト)です。社名の「伊射奈岐」とは別の神で、地元では「姫宮」「五社宮」とも呼ばれてきました。相殿に天児屋根命・天手力男命・天忍熊根命・蛭子命を祭り、ご利益としては結婚・安産・厄除が伝えられています。
阪急千里線「山田」「南千里」、大阪モノレール「山田」、北大阪急行「桃山台」「千里中央」から阪急バス(吹田行・岸辺行・JR茨木行)に乗り、「山田宮の前」または「新小川」で下車してすぐです。タクシーなら各駅から約10分。住所は吹田市山田東2-3-1です。
境内は自由に参拝でき、拝観料はかかりません。神社への電話受付は9:00〜16:30です。御朱印や授与所の時間は公式サイトまたは電話で確認してください。
神社の年間行事では、秋祭は10月の「スポーツの日の前日」と決められています。乗り子を乗せた太鼓神輿が町を巡り、境内の神木に太鼓を当てる「木あたり」が行われます。各年の時刻や巡行経路は、その年の案内で確認してください。
はい。佐井寺にも伊射奈岐神社があり、こちらは伊射奈岐命を祭って「奥宮」とも呼ばれます。山田東の社が伊射奈美之命を祭るのに対し、二社で一対として説明されることが多いですが、『延喜式』の二座を今の二社にそのまま当てはめるには慎重さが必要とされています。
神社の由緒は創建を5世紀・雄略天皇の時代と伝えますが、これは伝承です。記録として確かなのは、859年の『日本三代実録』に神階の記事があること、927年の『延喜式』に「伊射奈岐神社二座」と載ることです。現在の本殿は建築様式から17世紀末ごろの建立と推定されています。
万博記念公園の南西、太陽の塔から直線で約1.5kmの住宅地にあります。紅葉の時期(11月下旬〜12月上旬)は公園の日本庭園と同じころに見ごろを迎えるので、あわせて回る人もいます。
2026年10月22日確認。創建年と852年の移転は伝承、本殿の年代は建築様式からの推定です。本文は神社公式・吹田市・博物館・地名辞典の解説をもとに独自にまとめたものです。
確認日: 2026-10-22