よみがえった七間社流造
府下唯一の七間社流造だった本殿は2008年に焼失。焼け跡の調査をもとに2011年、焼失前の姿と桃山様式の彩色で再建されました。いまの本殿は文化財指定を受けていません。
SUITA SHRINES · KISHIBE SHRINE
平安京の瓦を焼いた丘に立つ岸部の鎮守。焼失から再建された本殿と、古式の祭り「どんじ」を訪ねます。
2008年の焼失前の社殿(2006年撮影) · 撮影 2006 · 鉄虫 (CC BY-SA 3.0)
吉志部神社は大阪府吹田市岸部北の紫金山公園内にある神社で、JR岸辺駅から徒歩約20分(公式)。府下唯一の七間社流造だった旧本殿(1610年・旧国重要文化財)は2008年に焼失し、2011年に焼失前の姿で再建されました(現在の本殿は文化財ではありません)。10月17日の本祭で行われる「どんじ」は市指定無形民俗文化財です。
01 — HIGHLIGHTS
平安京の瓦を焼いた丘で、焼失と再建を経て古式の祭り「どんじ」を受け継ぐ岸部の鎮守です。
府下唯一の七間社流造だった本殿は2008年に焼失。焼け跡の調査をもとに2011年、焼失前の姿と桃山様式の彩色で再建されました。いまの本殿は文化財指定を受けていません。
亀岡街道から約300m、松並木の中をまっすぐ北へ延びる参道。島下郡の条里の方位と一致するとされます。
同じ紫金山には、794年の平安京造営当初の瓦を焼いた国史跡・吉志部瓦窯跡(13基)があります。神社の年代とは別の、丘そのものの歴史です。
10月下旬〜11月22日ごろ、岸部菊和会の菊が境内を彩ります(概ね7時〜17時)。
02 — HISTORY
言い伝え(伝承)・古い記録・専門家の推定を区別して並べています。
大和の瑞籬から奉遷され「大神宮」と称したと伝わります(記紀に記録はありません)。
兵火で焼けた社殿を、焼け残った神鏡を祀って文明元年に再建。
吉志部家次・一和兄弟の勧進で本殿を造営(棟札)。
正遷宮で豊受大神を加え「鎮守八社」に。
神仏分離を機に社名を吉志部神社と改めました。
旧本殿が国の重要文化財に指定。
5月23日未明の不審火で本殿・拝殿が全焼し、9月に指定解除。
5月22日に本殿・拝殿が竣工。4月には「どんじ」が市指定無形民俗文化財に。
03 — FESTIVALS
| とんど(古神札焼納祭) | 1月15日 午前 |
|---|---|
| 節分祭 | 2月3日 19:00 |
| 春祭(御湯神楽・露店) | 4月16日 |
| 宵祭 | 10月16日 |
| 本祭・どんじ | 10月17日(3地区の神饌が宮入) |
| 大菊花展 | 10月下旬〜11月22日ごろ |
日付は神社公式などの年間行事にもとづきます。毎年の実施・時刻はその年の告知を確認してください。
04 — HOW TO VISIT
鳥居は神域の入口。くぐる前に軽く一礼し、参道の中央を避けて歩きます。
手水舎があれば、左手→右手→口(左手に受けた水で)→柄杓の柄の順に清めます。
お賽銭を入れ、鈴があれば鳴らし、深く2回おじぎ→2回拍手→願いごと→最後に1回おじぎ。
境内の撮影は一般に可能ですが、社殿の内部や祭典中は控えめに。住宅地の中の神社なので、静かに参拝しましょう。
05 — ACCESS
| 所在地 | 吹田市岸部北4-18-1(紫金山公園内) |
|---|---|
| 電話 | 06-6388-5735 |
| 公式サイト | www.kishibejinja.jp ↗ |
JR吹田駅から阪急バス「紫金山公園前」下車(約1時間に1本)。駐車場は祈祷を受ける方のみで、祭事日は使えない場合があります。
06 — PHOTOS
写真はWikimedia Commonsのフリーライセンス写真です。撮影年を添えています。古い写真は現在の姿と異なることがあります。 ※吉志部神社の写真の多くは2008年の火災より前(2006年)の撮影です。いまの社殿は2011年に再建されたものです。




FAQ
1610年建立の旧本殿は国の重要文化財でしたが、2008年の火災で焼失し指定は解除されました。2011年に再建された現在の本殿は文化財指定を受けていません。
秋祭りの本祭(10月17日)に、3地区の神饌が宮入りする神事として行われます。
JR岸辺駅から徒歩約20分(公式)。JR吹田駅から阪急バス「紫金山公園前」下車も便利です(本数は少なめ)。
本文は神社公式・吹田市・大阪府神社庁などの公開情報をもとに独自にまとめたものです。
確認日: 2026-10-25