雨を呼んだ泉
社伝では869年の大旱魃のとき、播磨から京へ向かう須佐之男命の神輿を迎えて雨を祈ると、地から清水が湧き出したと伝わります。社名の「泉殿」はこの泉にちなみます。
SUITA SHRINES · IZUDONO-GU SHRINE
雨乞いの泉と、吹田のビールの始まりをつなぐ駅前の神社。いまは止まった霊泉の物語をたどります。
拝殿 · 撮影 2006 · Bakkai (CC BY-SA 3.0)
泉殿宮は大阪府吹田市西の庄町にある神社で、阪急吹田駅から徒歩約2分。社伝では869年の旱魃に須佐之男命の神輿を迎えて雨を祈ると清水が湧いたと伝わります。この泉殿霊泉の水は1889年にミュンヘンでビール醸造に適すると鑑定され、大阪麦酒(今のアサヒビール)の吹田村醸造所につながりました。湧水は昭和30年代に止まっています。
01 — HIGHLIGHTS
雨乞いの泉と、吹田のビールの始まりをつなぐ駅前の神社です。
社伝では869年の大旱魃のとき、播磨から京へ向かう須佐之男命の神輿を迎えて雨を祈ると、地から清水が湧き出したと伝わります。社名の「泉殿」はこの泉にちなみます。
1889年、この「泉殿霊泉」の水がドイツ・ミュンヘンで醸造に適すると鑑定され、大阪麦酒(いまのアサヒビール)が近くに吹田村醸造所を開きました。吹田とビールの縁はここから始まります。
獅子の上にもう一頭の獅子が立つ珍しい神楽獅子は、市の登録地域無形民俗文化財です。
阪急吹田駅からすぐ。1月の十日戎や8月のお水祭など、町なかで季節の行事に出会えます。
02 — HISTORY
言い伝え(伝承)・古い記録・専門家の推定を区別して並べています。
旱魃のなか須佐之男命の神輿を迎えて雨を祈ると清水が湧いたと伝わります。
神主の宮脇志摩が、師の大塩平八郎の挙兵に加わったと記録されます。
霊泉の水がビール醸造に最適と評価されました。
大阪麦酒が近くに醸造所を開き、のちのアサヒビール吹田工場へつながります。
周辺の開発などで泉は涸れ、いまは遺構が残ります。
03 — FESTIVALS
| 十日戎 | 1月9〜11日 |
|---|---|
| 祈念祭 | 4月3日 |
| 例祭 | 5月3日 |
| 夏越大祓 | 6月30日 |
| お水祭 | 8月3日 |
| 新嘗祭 | 10月3日 |
日付は神社公式などの年間行事にもとづきます。毎年の実施・時刻はその年の告知を確認してください。
04 — HOW TO VISIT
鳥居は神域の入口。くぐる前に軽く一礼し、参道の中央を避けて歩きます。
手水舎があれば、左手→右手→口(左手に受けた水で)→柄杓の柄の順に清めます。
お賽銭を入れ、鈴があれば鳴らし、深く2回おじぎ→2回拍手→願いごと→最後に1回おじぎ。
境内の撮影は一般に可能ですが、社殿の内部や祭典中は控えめに。住宅地の中の神社なので、静かに参拝しましょう。
05 — ACCESS
| 所在地 | 吹田市西の庄町10-1 |
|---|---|
| 電話 | 06-6388-5680 |
| 公式サイト | www.idudono.jp ↗ |
阪急千里線「吹田」駅から徒歩約2分(大阪府神社庁)。JR吹田駅からも歩ける距離です。
06 — PHOTOS
写真はWikimedia Commonsのフリーライセンス写真です。撮影年を添えています。古い写真は現在の姿と異なることがあります。



FAQ
いいえ。湧水は昭和30年代に止まり、いまは遺構が残っています。
1889年に霊泉の水がビール醸造に適すると鑑定され、大阪麦酒(現アサヒビール)が近くに吹田村醸造所を開きました。
阪急千里線吹田駅から徒歩約2分です(大阪府神社庁)。
本文は神社公式・吹田市・大阪府神社庁などの公開情報をもとに独自にまとめたものです。
確認日: 2026-10-25